場ができるまで
- BEFORE
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東京スカイツリーと江戸東京博物館の間にある、碁盤目状の「本所地区」。
TSOが建つこのエリアは、江戸時代の大火災の後に防災のための都市計画で作られました。
武家人たちの町として栄えますが、西洋化で彼らの多くは繊維業へシフト。
実はもともと手編み仕事の内職が得意で、その経験を活かせたのです。
そして高度経済成長期には日本有数の繊維関連工場集積地となりました。
こうして遷り変わる町に、TSOの建物が建築されたのが約45年前。
当初は繊維製品の試験場でした。
その後も用途を変えながら、事務所や、創業支援施設として改装を重ね、受け継がれてきたのです。
- AFTER
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墨田区は今も、東京23区の中でも屈指の「ものづくりの町」です。
繊維の他にも、印刷・金属・革などの産業が集積。
多品種・小ロット生産・短納期を得意とする小規模事業所がネットワークとスピードを活かして、都市型のものづくりを展開しています。
さらに江戸の技を受け継ぐ伝統工芸も、墨田区産業の特徴。そんな地域とつながる、新しいワークスペースがTSOです。
先端技術や職住近接など、新しい働き方を実践するために東京都が開設し、公益財団法人東京しごと財団が運営しています。
町や建物が重ねてきた記憶を継承し、新しさを融合しながら、これからの町をつくる拠点となることを目指します。